当サイトについて

とさか研究所は2023年4月に、「とさか」という名前で活動する青年が開設しました。主にとさかが日々考えていることを記事として投稿します。

「世界を漂う現代のサンクチュアリ」というコンセプトに基づき、自由な人生、自由な世界を目指すコミニティでもあります。当サイトの記事を読み、とさかの考えに共鳴された方は、ぜひ共に議論し活動しましょう。

開設への道

2023年4月9日、日曜日の午前。少し遅くに目覚めたとさかは、ベットの上に横たわり虚無感を味わっていた。高校3年間の目標であった物理学科への進学が叶わず、念のため出願していた通信制大学へ進学し、孤独な日々が始まっていた。

大学に進学してから、とさかは毎晩のように夢を見るようになった。高校の友人や会ったこともない同年代の人、家族などが登場する夢は、非常にワクワクする。初めてVRを体験した時のような、SF小説を読んでいる時のような、不思議な感覚に包まれる。しかし目が覚めてしばらくすれば、夢の記憶はぼんやりとし、何もない現実にぽつんと置かれる。

3年間一度たりとも欠席することなく、遅刻や早退すらしなかったあの高校にも、全く行かなくなった。卒業式の日もあまりにあっさりしていて、せわしなく何だか全てがギクシャクしていて、尻すぼみに終わっていった気がする。

とさかは、退屈と虚無を紛らわせるため、インターンやアルバイトを探した。そして近所の少し変わったアルバイトに応募することにした。しかし、バイトをしたところで、このどん詰まり感から解放されることはあるのだろうか。とさかはそう考えて、よりいっそう鬱屈とした。

ふとニュースなどを見ても、そこにはとさかが忌避する厳罰主義や、もどかしくて落ち着かない空気が蔓延している。こんな中で流されるままに生きて、他者と深い人間関係を築きつつ、充実した日々を送れるとは到底思えない。

「動かなければ」

とさかの脳裏に強い衝動が浮かぶ。アルバイト、起業、勉強なども良いが、その傍らで自らの真を養える場はどこか。ネットで検索をかけたところで、彼が望むようなコミュニティは中々見つからない。それなら、作ってしまえば良いのだ。

何年も前から夢見ていたが、あまりに実現が困難であるために、半ば諦めていたことがよみがえる。「既存国家の制約から抜け出し、温かくて生きがいに満ちたコミュニティを築く」という荒唐無稽な目標に挑みたくなったのだ。しかし、何から手を付ければ良いのか。政界などに進出しても、少数派が社会を根本から作り変えることは難しい。既存の枠組みと対立することは無意味だし、余計に生きづらくなるだけなので、もっと穏便で有意義な活動をしたい。

リバタリアン(自由至上主義者)によるThe Seasteading Institute(海上入植研究所)という非営利団体がある。この団体は公海上に既存国家の支配を受けない都市を建設しようとしている。とさかもこの団体のような方法で夢を実現したいと考えていた。他にも、宇宙空間は既存国家の領域ではないため、公海上と同じような取り組みができる。また、テクノロジーの進歩により、人間が物理的な体を持たないデジタルで完全に情報的な存在になれば、クラウドコンピュータの中で生きるという選択肢も出現する。なお、以上の3つと似たようなことをピーター・ティールという有名な投資家も語っている(参考『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想 』著: 木澤 佐登志、出版:星海社)。これらの方法は、既存国家と対立したり既存国家を作り変えるよりは容易な独立方法だが、それでもすぐには実現が難しい。The Seasteading Instituteも計画が実現しそうな雰囲気はまだない。

そもそもの目的は、どん詰まり感からの解放である。初心に立ち返ってみると、いきなり国家からの独立を目指す必要はないのではないかと思えてきた。まずは、同じような心境にある仲間を集め、アイデアを出し合って少しずつコミュニティを築く。その先で、国家からの脱出が必要ならそれを目指せば良いし、緩やかなサークルのようなもので十分ならそれで構わない。既存国家の枠内で行える事業を展開するだけでも、十分多くの人と楽しく生きられる可能性はある。

自分は友達が少なく、恋人もおらず、アルバイトすらしたことがないから、狂ったような大計画を夢想している。しかし実際には、気の合う他者とささやかな場を共有するだけで、問題は解決するかもしれない。とさかはそのようにも感じた。そこで、まずは小さなコミュニティを作る足がかりとして、サイトを立ち上げることにした。

ベットに横たわっていたとさかは、のっそのっそと起き上がり行動を開始する。ドメインやサーバーを用意し、サイトのデザインをしていく。そして数日かけ、とさか研究所が誕生した。

開設者プロフィール

とさか

2004年生まれ。2014年頃より「とさか」としてインターネット上で活動開始。2013年(小学3年生)から長期間不登校を続け、2019年(中学3年生)に自らの不登校生活を描いた漫画『不登校少年』を発行。2022年(高校3年生)には小説『転嫁の行方』を発行。その他、音楽制作や動画投稿なども行う。中学校は給食のみ登校し、高校は不登校から一転して皆勤で卒業。愛読書は『ポスト・ヒューマン誕生』(著:レイ・カーツワイル、NHK出版)

開設者SNS等
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